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『烏瓜』 奈良市: 谷村照子

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9月に咲いていた烏瓜の花も、ようやく実を結び鳥たちのおごちそうとなる実りの秋、深まりゆく候と相なりました。

 この瓜は、鳥たちのもので人が食することはできないのですが、中の菱に似た黒い種が、やれ「打ち出の小槌に似てる」とか「いや〜、恵比寿さんの耳たぶに似てる」とか「大黒さんの顔やで〜」とか、なんとかいって財が貯まる縁起物としてお守りにしたり財布に忍ばせるとか。

 人間とは食えない物をも、その形だけで蓄財の神と崇める、とんでもない富にどん欲な畜生。自然界に対しては犬畜生にも劣る、人間なのでありますですよねぇ。

 温暖化で異常気象となり、実りの秋が短くなりつつある昨今。鳥や獣たちはさぞ飢えていることでしょうね。化け学と縁のない生物たちの食糧難は、やがてはくるであろう人間界の食糧難を予告しているのではないでしょうか。

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