はや、虫の音が聞こえてくる秋の気配を感ずるこのごろにもございます。

 気配といえば、実りの秋にひときわ早く実を付ける『ざくろ』ですが、我が国ではあまり食べる習慣はありません。平安時代のころ、中国から伝わったとのことですが、花としてはもちろんのこと、結実した実がはじけて咲ける、もとへ、裂けるさまをも愛でるという、もっぱら観賞用としてで、食用、いえ、飲用上は果皮、根皮を薬に利用されていました。

 飲用といえば、外種皮は甘酸っぱくて濃桃色のきれいな色をしていることから、ジュースに加工されています。また、その色の美しさから、古来より染料としても珍重されていました。

 和名の佐久呂(ざくろ)は中国語の若榴(ジャク・ル)からくるのではないかと考えられています。 他に石榴、柘榴の字や、榴の一字をあてることも。 赤実が一般的ですが、白い水晶榴や黒い榴と変種もけっこう多いとのこと。日本産のは小ぶりで、大きい実はイランやカリフォルニア産の輸入物です。(洋)

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『ざくろ』  良市: 谷村照子

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