■哲学る

『六中観』

 

 死中有活。苦中有楽。

  忙中有閑。 壺中有天。

   意中有人。腹中有書。

 

『壺中有天』

  壺中の天

  現実の世俗的生活の中に自らが創っている別天地の事。(ロマン、風流)

「自分だけの時間をもてない人は、幸せを失っているような気がしてならない。ましてや自分の世界をもてない人はあわれと思う」理屈や打算や功利一点張りになってくると、どうしても人間はコセコセして、ぎこちなくなる。味がない。人間も器量が大きくなればなるほど、そうゆうものが脱けて余裕が生まれてくる。

 その余裕を養うものが風流なのだ。いかなる『壺中の天』をもっているか、それがこの人物の器量を決定する。

 

『腹中有書』

 断片的な知識ではなく、しっかりと腹の底に蔵(オサ)めた哲学をもっていること。

 元々、「知識」というのは人の話を聞いたり、本を読んだりして得るごく初歩的なものだから薄っぺらなものである。これに経験と学問が積まれてくると「見識」となる。さらにこの見識に実行力が加わると「胆識」となる。

 この胆識が『腹中有書』である。

安岡正篤

  

P1010002

書:村田義人

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